皆さん、お久しぶりです。未熟者でございます。
最近MtGというカードゲームを始めまして、それがあまりにも面白いせいで本業のZ/Xが完全にお留守になってました。僕のブログを楽しみにしてくださっていた方々には非常に申し訳なく思います。
さて、本題に入りますが、この度名古屋にて実施された第一回怜亜杯(http://zaregoto2g.blog.fc2.com/)にお邪魔させていただきまして、ありがたいことに3位に入賞することができましたのでレポートと使用デッキの解説その他語っていきたいと思います。
まずは使用デッキからです。
使用デッキ:赤白t黒リアンブレイバー
P
フロン
IG
4 日出づる国の女王 卑弥呼
4 狩猟の女神アルテミス
2 戦士の女王ゼノビア
2 スクープを追うマンチカン
4 イヴィルベインニルカンタ
4 聖獣オーラヘケト
st
1 張りきるフロン
メイン
1 パニッシュメントクロス
3 業欲の天使アルティナ
1 波のヴァーグ
1 意志のヴォロンテ
1 勝利のヴィクトワール
1 勇壮なクラージュ
3 混沌の大蛇ヤマタノオロチ
4 廃墟の魔人ルイーナ(F)
4 魂を結ぶ天使リアン
4 覚醒天使ピュアフロン
4 滅獄竜デスティニーベイン
2 正義の女神アストライアー
今回のリストは7弾後のVJフリーペーパー環境のビートダウンの中で一番無難なものを構築できたように思います。
そもそもリアンブレイバーというデッキは序盤からガンガン捲っていってマウントを取り、相手の処理能力の追いつかないうちに4点を削り切るというようなデッキタイプではなく(まあプレイングによってはそのようなことも可能ですが今回は一般論で話します)、そのターンのIGの内容によって投げるファッティを変え、効率的に点数を削ることで相手のライフがいつのまにか0になってましたというゲームプランが理想のデッキタイプであると私は考えます。つまり、リアンブレイバーは相手との手出しのカードの投げ合いで引けを取らず、IGの内容によってボード差を作りに行くデッキタイプであると言えます。相手と同じ力でキャッチボールをする際にたまたまボールに上手く力が伝わる時に全力投球をするようなイメージです。
この前提の下に考えるとリアンブレイバーが現環境で苦手となるデッキタイプは大きく分けて2つあります。1つはリアンブレイバーが攻めに転じる前にマウントを取りに来るデッキタイプであるイェーガーやESウィニー、もう1つはリアンブレイバーのデッキコンセプト通りの試合に持ち込んだ時に手出しでこちらより強い動きをしてくる緑黒リンクを搭載したファッティであるエルダーフィーユや緑白t黒でじこ、このようなデッキが鬼門となります。
これらのデッキに対して不利をつけたくないという考えを突き詰めると上のようなリストになります。
まず、イェーガーやESウィニーに対してまともに戦おうと思うと理論上絶対に最速PSデスティニーベインは必要不可欠になります。マウントを先に取られていてその状態からライフを守りながら相手のライフを0にするためには一度ベインをPSに着地させてゲームイニシアチブをリセットしてから、ボード上の駆け引きを1からやり直す必要があります。そのため今回のリストでは絶対に7リソのときまでに引く必要があるので4積みしています。また、リソ7まで伸びる前に轢き殺されるゲームだとせっかくのベイン4構築も無駄になりますので5エンジェル4枠の2枚をヴィクトワールとクラージュに散らしました。両方とも相手の軽いゼクスと1:2交換でき、卑弥呼ニルカンタの捲りによっては後半のボード解決で腐らないので非常に優秀です。また、パニッシュメントクロスもピンで採用しました。ミラーやサイクロトロン対策としてはコンフロントオーダーの方が優秀という意見もありますが、苦手としているウィニーに対してはゼクスの除去までできるパニッシュメントクロスに軍配が上がりました。ピンの理由としては、ES枠をアリスではなくルイーナにしているため、以前のタイプよりもハンドキープがシビアになり、ある程度トップの質が重要になっているため引きすぎると腐ることが多いというのと、ピンのパニッシュメントクロスが相手にみえると絶対に2枚目は見えないので、白1立っていると相手がそれを警戒してミラーでもPSベイン以外にピュアフロンを投げてくれるというラッキーが生じるからです。St張り切るフロンは以上を総合すると最適なスタートカードであると納得してもらえると思います。
次にファッティに対しての不利を克服するための工夫について述べます。これは端的に言うとルイーナとアストライアーです。ファッティがフェアな方法で勝ちに行くときはいつも相手のファッティが盤面に2体以上います。そしてそれは必ずといっていいほどライフに絡む位置、すなわち1、2、3、5、7、9のどこかにいます。IGのタイミングでこの位置(もちろんPSは除く)に除去を放てるルイーナは1ターンに1体しかファッティを登場させることのできないリアンブレイバーにとってファッティとのマッチング相性を飛躍的に改善してくれます。もともと7弾初期環境ではアストライアーがその役割を担っていたのですが、アストライアーはほとんどのゲームで1回しか効果を使用できないため(ライフを0にしにいくときにようやく2回目を使用できる程度)、そう何回も使えるものでなく、システムゼクスでボードを作りに行くコントロールに対するマッチング相性は改善されこそしましたが、ファッティに対するマッチング相性は依然として不利なままでした。ルイーナが捲れなかった時にアストライアーを投げればいいので、アストライアーを節約することができ、その枠を他の有用なファッティに割くことができました。また、ルイーナはウィニーやミラーなどのマッチングでのマウントの取り合いでも非常に有用であることも合わせて理解いただけると思います。アリスと比べてみても、今は3コストが1枚手札に増えるよりもボード1体を解決出来ることのほうが大切な環境であるため、こちらが優先されると考えました。
ルイーナを採用したおかげでIG枠に蘭丸を採用しなくてもよくなり、3コストを16枚採用することで序盤の安定性が高くなりました。マンチカンが4バニラを返せるスペックであるため、ゲームシステム上あまり強くない4コストの枠を他のカードにできたのも非常に心強いです。
一方上述のようにアリスの代わりにルイーナを採用したためハンドキープが以前よりもシビアになったため、ゲームメイクを考えて、手札にファッティが2種類以上はいつもあるようにキープ(リアン>オロチ>それ以外の優先度で盤面に投げる)する必要が生まれたため、回しにくくなったことも確かです。
オロチが3枚積みは、リソースが10以上に伸びるゲームが増えたこと、ベイン4積みにより10500ラインが減ったこと、ファッティが先攻リソブして出してきたベインを処理するカードがデッキ内にオロチしかないことを総合的に考えた結果です。
ここまでつらつらと書きました。以下は怜亜杯のレポートです。
予選
1回戦 緑青アイヴィーローレン ○
相手が後1事故をしてかつ捲れなかったので生き物を投げ続けて殺す。
2回戦 新赤白L桃園フィエリテリアンブレイバー ○
相手の桃園パーツが揃わなかったらしく、生き物の投げ合いでこちらが勝ってそのまま押し切り勝ち。
3回戦 青黒緑アニムス(鮮さん) ○
相手先攻リソブ最速PSベインに対してこちらは回答がなく、まずいと思ったが、返しのターンにサイクロトロンでPS脇を固めてくれたのでそのスクエアを無視してピュアフロンとIGでマウントを取りに行く。そこからピュアフロンを投げ続けたら相手の回答がなくなったためそのまま押し切って勝利。
4回戦 リアンブレイバー ○
相手先攻で最速リアンを捲られるが、こちらもライフリアンが出たのでそのままマウントを取りに行く。こちらの捲りがやや上でベインを投げた回数も多かったため、LRVB両方ケアできて勝ち。
5回戦 YUuさん △
向こうが階段を踏んでいるためIDを持ちかけられ、特に断る理由もなかったのでID
予選○○○○△の4-0-1でAブロック2位通過で決勝トーナメントへ
本戦
1回戦 青イェーガー(time) ○
相手の後2IGhitに対してパニッシュメントクロスを握れていたため、1ターン凌ぐも後3IGhitで1点、後4ペンギンIGhitフロートで2点取られて窮地に陥る。何とか先5に投げたPSベインが生存し、そこからはVBやノーベリウムをケアしつつ丁寧に点数を刻み何とか勝利。非常に厳しい試合だった。
2回戦 リアンブレイバー(マツダさん) ○
相手の最速リアンに度肝を抜かれながらも手札があまり良くなかったらしく、ファッティの投げ合いでイニシアチブを取り、ライフVBをケアしながら点数を刻んで勝利。相手がパニッシュメントクロス採用型であったため読み合いが非常に面白かった。
準決勝 白青t黒リアントロンアクターレ(あきすてのさん) ×
詳しくは今後動画サイトにアップロードされる予定の動画を参照ください。相手がこちらの先2で投げた3バニラを返せなかったため完全に試合の主導権を握ったと思ったらLRを踏んで試合は振り出しに戻る…。こちらは6コストまでにリアンを4枚引ききったためプランを変更してそのままイニシアチブをとってビートダウンをすることに。相手のライフを2まで詰めたところで相手のIGが当たり始めてこちらのライフが1に。返しのターン、リソ9、手札がオロチベイン33で、2(トロン)、5、7、9が埋まっている状態で安全策をとってリソを貯めてベイン3を投げようと考えたが、IGで生き物2体とルイーナが出たため、ここでリソを貯めずにオロチを5に投げて2点とるのが正解であった。この報いは返しのターンIGリアン、手出しオーラロックでラスト1点で返されるのであった。ああ無情。
3位決定戦 旧緑青L新緑黒L百騎兵アイヴィー(タカくんさん) ○
詳しくは(ry こちらずっとニルカンタしか投げられない事故が発生したが、相手がそれに対してPSを囲んで殴らないというプランで応戦。これによってゲーム中盤までZ/Xとは思えないシュールな試合が続く。こっちがニルカンタ以外の生き物を投げられるようになるとマウントが取れるようになりライフ2まで削るが、最終的に相手のリソとIGが強くPSを囲われてライフ1になる。返しのターンでルイーナとIGがhitしたため、準決勝の教訓を生かし、突っ張って2点取りにいって勝利。見事3位に。
そんな感じで第一回怜亜杯でなんと3位に輝くことができました!!あきすてのさんとの試合は非常に悔しかったですけど、あきすてのさんが優勝してくれたので次回リベンジを果たす!ということで自分の中で決着。怜亜杯はなんと100人強も集まって個人戦としては最大規模といっても過言ではないハイレベルなCSであるとともに、最後には5人に1人が商品がもらえる(自分も4倍軍師をもらいましたwww)という非常に参加者想いなイベントで大満足でした。第二回があればまた是非とも優勝しに遠征したいと思いました。運営の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
おまけ:リアンブレイバーの戦い方メモ
マリガンの基準
見通しの立たない手札(3677とか)、IG+リアン+ルイーナが3枚以上ある手札は即マリガンまで視野。3と5がある手札が望ましい。
ハンドキープ
リソ6まではターン中で不要なカードを置いていくが赤2黒1はあるように注意する。(注意しないと真っ白になる)7以降はハンズにある不要なルイーナリアンオロチIGなどを余裕があるときに置いていき、詰めるときにリソ10があるようにする。
VSウィニー
とにもかくにもベインPS着地を最優先で考える。できるだけ白1を立てて張り切るフロンやブラフを上手く使って延命する。攻めるときはVBのケア、フロートとレンジ2のケアを忘れずに。
VSハンデスブレイバー
手札を温存しすぎない(ファッティを2枚キープしているのが理想状態)。不要にニルカンタや卑弥呼を無防備にしない。できるだけ大型を5に置いてマウントを取りに行く。
VSファッティ
リフレッシュ後を考えて、むやみやたらとリアンとルイーナをリソに置きすぎない。アストライアーは温存する。1、3を埋められても片方なら無視して早めに相手のライフを1にすることが大切。
ナインの対処方法
9リソまでにナインが見えているときは出来るだけ卑弥呼以外の3コスト2枚をキープする。このデッキは手出しだけでのPSナインの処理は最低9コスからで3,3,3と投げねば割れないことを意識する。
リアンの切り方/捲り総合
リアンが4枚見えてない場合は出来るだけチャージに5エンジェルやリアンを置いておく。ライフ1の場合や手出しで割られる位置にエンジェルを投げる場合はチャージのエンジェルを捲っても良い。
基本的には序盤は捲らずにIGを温存するが、ミラーで後攻の場合、先に相手が5エンジェルを投げてきたときはチャージを温存すべきではない。というのも、先に相手は2枚捲れるのでライフを殴られるとチャージがあふれるからである。(個人的には5cを投げるタイミングで1枚捲るのが好みである)